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2022年12月12日

iDeCo+(イデコプラス)を導入するメリットと事業主の要件

iDeCo+(イデコプラス)は、従業員が加入するiDeCo(個人型確定拠出年金)に、拠出限度額の範囲内で、加入者が拠出する掛金に上乗せして事業主が掛金を拠出できる制度です。
退職金制度又は企業年金制度を考えている中小事業主にとって、企業型確定拠出年金(企業型DC)に比べ簡単に始めることができることから中小企業に適した制度です。もちろん事業主が拠出した掛金は、全額が損金算入できます。

加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円以上23,000円以下の範囲で、加入者と事業主がそれぞれ1,000円単位で決定できます。
加入者掛金を0円とすることはできませんが、事業主掛金が加入者掛金を上回ることは可能です。また、拠出対象者の職種、勤続期間等に応じて掛金額を設定することもできます。

  • iDeCoとは、自分が決めた額(掛金)を積み立てて元本確保商品や投資信託などを運用し、60歳以降に受け取る年金です。掛金は全額所得控除、確定拠出年金制度内での運用益が非課税で再投資される、受給時に所得控除を受けられる という税制上のメリットがあります。iDeCoの運用には毎月171円手数料がかかります。それとは別にiDeCoを始めるために専用口座を開設する金融機関によっては口座管理手数料がかかる場合があります。口座管理手数料は0円~500円程度、無料の金融機関を選びましょう。

iDeCo+(イデコプラス)を導入できる事業主の要件は、企業型確定拠出年金、確定給付企業年金及び厚生年金基金を実施していないこと、第1号厚生年金被保険者である従業員300人以下であることです。同じ事業主が複数の事業所を経営している場合、全事業所の従業員の合計が300人以下(2020年10月に、従業員要件が100人以下から300人以下に拡大されました。)であること及び労働組合又は労働者の過半数を代表する者の同意が必要です。

DeCo+(イデコプラス)実施するには、「中小事業主掛金納付開始・終了届」等を、国民年金基金連合会に提出します。

井上晴司

編集者:井上晴司

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